龍が叫ぶ

思いのままに叫びあげろ!

いまとるべき対北政策の道しるべ〜河野洋平発言〜

今日から本格的に龍が叫ぶを始動いたします!

 

どうも。龍ちゃんです。

 

10月15日、福岡市で西日本新聞主催の講演が行われました。

その場で河野洋平元衆議院議長が「朝鮮民族が一つになろうとしている努力を正しく評価しなければならない。」とし「少なくとも妨害してはならない。」と日本政府の対北政策に対して発言しました。

また息子である河野太郎外相が「(終戦宣言は)時期尚早だ。具体的行動が十分に取られたあと、終戦宣言しなければならない。」と発言したことに対して「本当に時期尚早なのか?」と問い返し批判しました。

 

河野洋平元衆議院議長とは?

2003年から2009年まで日本憲政史上最長の期間にわたって衆議院議長を務めた。
河野洋平氏は1980年に行われた朝鮮総連結成25周年記念行事に参加し祝辞を送っており、1993年従軍慰安婦について述べた「河野談話」を発表したことで知られる。

 

 

いま朝鮮半島では板門店宣言、9月平壌宣言履行のため軍事分野をはじめとする様々な分野において会談がおこなわれています。

 

板門店宣言とは?

2018年4月27日に行われた第一回南北首脳会談にて発表された共同宣言である。

9月平壌宣言とは?

2018年9月19日に行われた第三回南北首脳会談にて発表された共同宣言である。

 

 

先日10月16日には板門店にて初めて北と南、国連軍司令部の三者協議が行われJSA(共同警備区域)の非武装化について話し合いました。

JSAの非武装化の完了は観光客の自由往来を想定しており、軍人の代わりに民事警察官を双方35名ずつ常駐させるんだとか。

対立の象徴が平和の象徴になり朝鮮民族は今まさに一つになろうとしています。

 

 

しかし日本政府はいまもなお朝鮮戦争終戦を警戒しており朝鮮半島情勢に対して肯定的な立場かというとそうとは言い難い状況です。

理由は朝鮮半島の非核化が後回しにされるから。

河野洋平元衆議院議長の息子であり河野太郎外相もこれまでに終戦宣言が非核化に先行すべきではないと明言しており日本政府全体が非核化なき朝鮮戦争終戦宣言に対して否定的な立場を示しています。

 

 

今回の河野洋平元衆議院議長の発言はそんな朝鮮半島情勢に常に否定的な立場で対北政策を展開している日本政府に対して釘を刺したとも言えます。

 

 

しかし肝心なのは今回の河野洋平氏の発言に対して日本社会はどう受け止めているのか。

ネットの声はこうだ。

 
・拉致支援者かこいつ
・朝鮮は被害者と本当に思ってそうやなwこれは息子でも矯正は無理だろうね。

 

という①河野洋平本人に対する批判、誹謗中傷もあれば

 

・その前にやることがあるだろ。核兵器とミサイルの問題を片づけてから言え。

 

と②世間で騒がれている朝鮮民主主義人民共和国(以後“北朝鮮”)の非核化先行履行論や

 
・自分の出した談話があまりにも恥ずかしくて調査できないので政界引退後はこれの言い訳と自己正当化のために日本を他国に売りまくるマジのクズ。

 

と③河野洋平自身が過去に発表した河野談話の否定

などが挙げられています。

 

 

どの意見も河野洋平氏の今回の発言に対する批判というより日本側の主張を否定したため関連のないことまで何を言ってもよいという雰囲気があるのではないだろうか。

 

 

こう見ると日本社会が“北朝鮮”や韓国、終戦宣言など朝鮮半島に関連するワードに異常なほど敏感なのと理由が特になくとも否定的な立場をとる日本政府に逆らい朝鮮半島情勢を支持したり平和志向の発言をする人には根拠のない嫌悪や批判の目を向ける人が多いのではないだろうか。

というのが龍ちゃんの直感です。

 

 

もちろんネットというのは発言者の責任が問われることはない。

双方の立場や意見の検証を行わずとも一方的に主張できる(むしろ根拠のない暴言すら吐ける)ためネットだけを判断材料にするのは難しくネットを総して日本社会とは言えない。

しかしスマホ病が蔓延しているくらいネットが実生活と密接に繋がる現代の社会にとってネットというのは一社会を表現してるといっても過言ではないのではないだろうか。

 

 

ちなみに朝鮮民主主義人民共和国(以後“北朝鮮”)は今回、河野洋平氏が批判した河野太郎外相の「時期尚早だ」という発言に対して9月15日付で朝鮮中央通信は「無分別なたわごとだ」と非難する論評を発表しています。

 

論評では河野太郎外相の発言に対して

「対決ムードを鼓吹し、地域の問題に首を突っ込もうとする醜悪な性根をあらわにした」と批判し

「(“北朝鮮”側は)過去の罪悪にさらなる罪悪を重ねる日本を厳しい視線で見ている」

と指摘しています。

  

 

今回の河野洋平氏の発言の根本には国際情勢の流れに沿って日本政府のとるべき対北政策が何なのかという道しるべを示唆しているのではないだろうか。

いま世界は朝鮮半島情勢を支持し、平和に向けて各国が動き出しています。

 

 

しかし日本がいつまでも平和な未来へ歩もうとする世の中に否定的な立場をとり警戒するのでは日本は蚊帳の外と言われても仕方ありません。

いままさに日本政府の対北というやり対朝鮮半島政策の行く末が問われているのではないでしょうか。